自由の学風にふさわしい京大総長を求める会

私たち「自由の学風にふさわしい京大総長を求める会」の発した公開質問状への回答を掲載しています。

(質問別)質問1:学生との対話のチャネルへの回答

質問1:学生との対話のチャネル
京都⼤学現執⾏部は、学⽣担当副学⻑による⽉1回の学⽣向け情報公開連絡会を廃⽌し、 学⽣との少⼈数での話し合いも打ち切るなど、学⽣との対話のチャネルをせばめているよ うに思われます。その結果、当事者の学⽣と事前の意⾒交換を全く⾏わないまま、学⽣の ⼤きな利害が関係する事項についての決定を下すことになっています。これは学⽣の⾃主 性を尊重するという京都⼤学の教育⽅針とも整合しないように⾒えますし、学⽣側の実情 に合わないちぐはぐな判断をしてしまうという弊害も起きているように思われます。 こうした、京都⼤学の学⽣に関する事項の決定のあり⽅、学⽣と対話する姿勢について どのようにお考えでしょうか。

総長候補者の回答(50音順)

 〇大嶋正裕氏の回答

学生との対話は大事にしたいと思います。ただし、昔のような団交的・圧迫的な話し合いの仕方は好みません。現在、特定の学生との情報公開連絡会は廃止しましたが、キャンパスライフの配信や意見箱などを設置し、学生とのチャンネルは新たに作っているほか、学生担当副学長と学生の対話の窓口はまだ絶たれてはいないと聞いております。

〇北野正雄氏

 (回答なし)

〇寶馨氏の回答

過去6年にわたる山極現総長及び執行部の運営に一定の敬意を払いつつも、ご指摘のとおり、教職員や学生との対話が少なくなったのは否めない事実だと思います。この点に関し、大胆な転換が必要です。私は「所信」のなかで、京都大学が世界に開かれた大学として、性、国籍、民族、宗教の違い、障がいの有無に関わらず、すべての構成員にとって多様性が尊重され、生活しやすい環境になるように努めたいと書きました。そのためにも、学生はもちろん、学内の教職員、学外の市民との対話や合意形成を積極的に行います。その一環として、学生との定期的な対話のチャネルを復活させ、信頼関係を築いていくことは、大学として当然であると考えます。

〇時任宣博氏の回答

 大学執行部が学生との対話の機会を狭めているとのご指摘ですが、現在の状況を生み出した背景も含めてその要因をしっかりと検討した上で、本学所属の学生全体に平和な雰囲気での情報公開連絡ができる環境や仕組みを再構築できれば良いと思います。学生に関する事項にも色々な内容、規模のものがある上に、対象を限定するものなどもあるかと思いますので、対話のシステムを構築するにしても、フレキシブルで多様な窓口を用意しなければ機能しないように思います。

〇湊長博氏

 (回答なし)

 〇村中孝史氏

 (回答なし)