自由の学風にふさわしい京大総長を求める会

私たち「自由の学風にふさわしい京大総長を求める会」の発した公開質問状への回答を掲載しています。

(質問別)質問3:立看版問題への回答

質問3:立看版問題

京都⼤学現執⾏部は、2018年12⽉に「京都⼤学⽴看板規程」を制定し、翌年5⽉にこ の規程を根拠として⽴看板を撤去しました。現執⾏部は、京都市からの「指導」を受けて、 ⽴看板撤去を決めました。これを歓迎する意⾒もあった⼀⽅で、「京都市屋外広告物条例」 の主眼が営利⽬的の広告物の取り締まりである以上、京都市当局と交渉しながら⼤学の外 に向けて置かれる⽴看を存続させるべきだという意⾒や、もっと歩⾏者の安全性と景観に 配慮したものにすれば復活しても良いのではないかという意⾒もメディアで取り上げられ ました。 「京都⼤学⽴看板規程」や⽴看⽂化の存続について、どのようにお考えですか?

総長候補者の回答(50音順)

〇大嶋正裕氏の回答

立て看板の禁止・撤去が、大学の構成員に閉塞感をもたらす原因の一つになっているのだとすれば、今一度議論してもよいと考えます。歩⾏者の安全性への配慮の方法、近隣住民の理解を如何に得るか、大学が京都市の中に作り出す景観とはなにかということも含めて議論すべきと思います。

〇北野正雄氏

(回答なし)

〇寶馨氏の回答

学部時代から京都大学で過ごしてきた身とすれば、立看板のない風景には、綺麗になった印象はあるものの、一抹の寂しさを覚えます。一方で、本問題は、京都市側との再交渉や学内規程との兼ね合いもあるため、容易に解決しない問題であると捉えています。まずは京都市側との再交渉を求めるなかで、双方の妥協点を見い出しつつ、より現実的な範囲で「京都大学立看板規程」の改正に向けて努力していきたいと思います。その際に、学生、教職員、京都大学職員組合、市民の方々との対話を踏まえて、あるべき立看文化の存続について検討していきたいと考えています。

〇時任宣博氏の回答

 立看板問題に関しては、「立看規程」の制定により、条例遵守、景観・安全性の確保の観点から、その規格や設置場所等が定められたこと、また設置責任者や設置許可期間についても大学内の活動として適切なものとなるようにルールが定められたと理解しています。ただ、その後の立看文化等に関する報道等では、本学外構周辺における立看での対外情報発信活動が制限されたのは問題である、という扱いが多かったと思います。立看文化の存続を模索するのであれば、節度を守った形での設置や表現を現規程の下で実行しつつ、不都合な点を解消する意見・提案を大学当局に正当な手段で届けて改善を図る形が良いと思います。

 〇湊長博氏

(回答なし)

 〇村中孝史氏

(回答なし)