自由の学風にふさわしい京大総長を求める会

私たち「自由の学風にふさわしい京大総長を求める会」の発した公開質問状への回答を掲載しています。

(質問別)質問6:いまの京都⼤学に必要なものへの回答

質問6:いまの京都⼤学に必要なもの

いまの京都⼤学に最も必要なものを⼀⾔で表すと何でしょうか。その理由とそれを得る ための⽅策もあわせてお聞かせください。

総長候補者の回答(50音順)

〇大嶋正裕氏の回答

京都大学に入学したとき、あるいは京都大学で働き始めたときに思い描いていた大学の未来と何か違う、昔に比べて文科省等の外部から押し付けられたものに従わざるを得ない状況が続いているからだと考えます。昔はよかったと嘆いていても仕方ありません。今の状況を鑑みて、理想を目指して最善を目指し、前に進まないといけないと考えます。何もしないのは退化です。退化でも単なる変化でもなく、進化しないといけないと思います。
大学の進化は、皆の協力が必要です。そのためには対話と理解が必要だと考えます。

〇北野正雄氏

(回答なし)

〇寶馨氏の回答

一言で言えば、「風」が必要です。現執行部のもとでも、「自由」は謳われてきました。しかし、「風」の方はどうでしょうか。京都大学の「自由の学風」は、「風」であることによって真価を発揮すると考えます。近年、この「風」が弱くなり、かつての“京大らしさ”が失われつつあります。私は、「自由の学風」を学内の隅々まで行き届かせて、風通しのよい京都大学を実現したいと考えています。そのための不可欠な方法が「対話」です。対話のない場所で優れた教育・研究・医療は生まれません。対話を通して様々な立場の方々と理解し合うことは、自己と他者の自由や多様性を尊重し、「自由の学風」をより強くすることにつながります。しかし、私一人では対話もできなければ、新たな「風」を起こすこともできません。ぜひ皆さまのご協力・ご支援を得て、“京大らしさ”を取り戻し、世界に貢献できる進取の京都大学を実現していきたいと考えています。

〇時任宣博氏の回答

京都大学は、国内外に誇る総合研究大学として発展しており、その先進性、独創性は、世界的に卓越した知の創造と行動力豊かな有為な人材の輩出につながっています。そして、自由の学風に基づく京都大学独特の雰囲気が、学生、教職員を問わず構成員各自の日々の活動の源になっていると思います。しかし、国立大学法人化後に直面した大学改革、機能強化等の各種政府施策への対応は、ともすれば大学を構成する各部局、教職員、学生の活動を委縮させる状況を生み出し、本学が理想とする大学運営に少なからず負の影響を与えてきたと言わざるを得ません。私は、教職員、学生の皆さんが、本学の一員であることに誇りと自信をもって、その独創性に富んだ活力を最大限発揮できる研究教育環境を整えるべきだと考えています。その結果、多様な学術分野を包含する京都大学が、各部局の特色に配慮しつつ多分野共同体としての教育研究活動を国内外にアピールすることで、世界に冠たる総合大学としてさらに大きく飛躍することができると考えています。

〇湊長博氏

(回答なし)

 〇村中孝史氏

(回答なし)